仙台10年前の再現ならず…ホームで5失点 蜂須賀「やってはいけない試合」
「明治安田生命J1、仙台1-5川崎」(6日、ユアテックスタジアム仙台)
10年前の再現はならなかった。仙台はホーム開幕戦で5失点を喫して大敗した。
2011年4月23日。東日本大震災によるリーグ中断を経た再開初戦が、等々力競技場で行われた川崎-仙台戦だった。雨中の熱戦は川崎に先制を許しながらも仙台が劇的な逆転勝利を収め、被災地の希望の光となった。
当時仙台を率いていた手倉森監督が8季ぶりに復帰。指揮官はキャプテンマークを本来のDF蜂須賀ではなく、10年前の川崎戦に途中出場していたMF冨田に託した。「両チームにとって特別な試合。王者に牙をむいて、被災地に勇気を届けたかった」と語ったが、川崎に屈した。
0-4の後半13分に、新加入のMF上原が右足で押し込み、一矢を報いるのが精いっぱいだった。蜂須賀は「やってはいけない試合」と肩を落とした。
昨季はホームで7分け10敗で未勝利に終わっており、またも勝利はお預けとなった。手倉森監督は「これを(本拠地)ユアスタの最後の負けにしたい」と前を見据えた。