農協通さないコメ44万トン増 卸が直接買い、価格高騰か
農林水産省は31日、農協などの集荷業者を通さず、生産者から卸売業者などに販売されたコメが1月末時点で前年同時期と比べ44万トン増えたと発表した。農家の出荷量全体の1割に当たる。昨夏のコメの品不足を受け、2024年産米を高値でも直接買い付ける業者が増え、競争の激化から価格高騰につながったとみられる。生産者と卸売業者などで在庫が19万トン拡大していることも判明。農水省が実態を調査し、結果を公表した。
農水省は同日、3月17~23日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前年同期と比べ2倍超の4197円だったことも発表。前週比では25円高く、12週連続で値上がりした。流通の改善を狙った政府備蓄米の販売が首都圏などで始まっており、品不足感が緩和されて値段が落ち着くかどうかが焦点となっている。
農水省はこれまで、農家や一部の卸売業者が投機目的でコメを抱え込んでいると指摘していた。実際は、新規参入を含めた業者間の獲得競争を背景に在庫が分散し、流通に支障を来した可能性が強まった。