鳥取駅「元祖かに寿し」1200円

 山陰の冬の味覚といえばカニ。地元漁港で水揚げされたベニズワイガニを酢で味付けし、それを鳥取県産米の酢飯の上にたっぷりとのせた、カニ好きにはたまらない弁当。

 カニの甲羅の形に似せた八角形の容器は、全国に先駆けて使用を開始した。

 今でも使われている経木の容器が歴史を物語り、1952(昭和27)年に発売開始というから半世紀以上、長く愛され続けている。

 1958(同33)年に保存技術を開発し、全国初の通年販売を始めたことで、夏休みに青春18きっぷで、かにずしを食べるなら鳥取と思い、それだけを買いに行ったこともある。そんなおいしいカニと思い出がたくさん詰まった「元祖かに寿し」を食べてみた。

  ◇  ◇

 カニの棒肉とほぐし身が食欲をそそり、その下には錦糸卵が見え隠れ。カニ身だけ食べても、錦糸卵と一緒に食べても間違いないうまさ。

 奈良漬と塩昆布の2種類が量的にも箸休めにちょうどいい。

 味の想像もつきやすく、いつ食べても変わらぬおいしさだから迷ったり、2種類以上買う時には、これと思って手を伸ばすことが多い。

 子供とシェアすると、いつもカニの棒肉を全部食べられてしまい、苦笑いしながらほぐし身をさらえながら食べた思い出もある。

 1200円。山陰本線・鳥取駅「アベ鳥取堂」Tel0857・26・1311。(デイリースポーツ・柴田直記)

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