飼い主の病気が発覚 行き場を失った黒猫を救った「愛猫たすけあい制度」 優しい家族が現れますように

福岡県古賀市にある古民家猫カフェ、Cafe Gatto。猫カフェとしての運営だけでなくあらゆる猫の保護・譲渡などに取り組んでいます。

これまでの保護活動の中で「ずっと猫と一緒にいたいけど、一人暮らしなので、もしものことがあったらどうしよう」「でも、周りに迷惑をかけたくないし頼れる人もいない」という飼い主の声を数多く耳にしてきました。そんな声に呼応するように2021年からは「愛猫たすけあい制度」を設定。飼い主の身に万が一のことが起きた際に猫が路頭に迷わないよう、CafeGattoで猫を引き受ける独自の制度をもうけました。

Cafe Gattoを継続して金銭的な支援をしてもらうことが条件ですが、もちろんこのお金は保護活動にかかるもの。つまり、大切な飼い猫に対する保険的なものでもあり、行き場を失った猫の保護活動の支援も兼ねている制度なのです。

■他の猫から威嚇を受けても動じないマイペースぶり

2023年2月、「愛猫たすけあい制度」で救われた猫がいます。その名は「ヤマト」。推定5歳の黒猫で、もともとは飼い猫でした。しかし、飼い主さんが病気となり、飼育が困難になったため、「愛猫たすけあい制度」を利用しCafe Gattoに保護してもらうことになりました。

去勢手術、ウイルス検査、ワクチン接種が実施されていなかったため、飼い主の家族と連携し、これらの処置を完了させてから引き渡しが行われました。もともと外で生活していたヤマトは当初、飼い主の家族にも警戒していましたが、少しずつ慣れ、CafeGattoに来てからも、スタッフには体を撫でさせてくれました。

ただし、ずっと外の過酷な環境で生き抜いてきたヤマトは他の猫が苦手でした。人には体を撫でさせてくれる一方、他の猫にはシャーシャーと威嚇モード。結果、猫がたくさんいる空間になれるまでに数か月かかりました。

■保護から1年。元気になったのも制度のおかげ

好奇心旺盛な性格も持ち合わせており、ケージの中から「僕、そろそろケージから出たいんですが」とスタッフに主張することも。ケージの外に出してあげると、部屋のあちこちを興味深そうに探検することもあります。ウマの合う猫とは「鼻ツン」する仲になり、その愛くるしさも魅力の一つです。

Cafe Gattoに来た当初はガリガリだったヤマトでしたが、保護から1年でふっくらと健康体になりました。それも「愛猫たすけあい制度」による多くの愛猫さんたちからの金銭的な支援のおかげ。「本当にありがたいことです」とスタッフは言います。

残念なことにヤマトの飼い主さんは旅立ってしまいましたが、今日もヤマトは第二の猫生を掴むべくCafe Gattoで新しい里親希望者さんとの出会いを待ち続けています。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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