【漫画】怒られているとき「大好きって言えば許される説」 3歳児が放つ“無垢な一言”の威力に、読者ほっこり
幼い子どもと過ごす日々は、親御さんにとって笑顔と驚きの連続です。しかし子どもは予想できない行動をしてしまうため、時には怒ってしまうこともあるでしょう。しかしいくら怒っている時でも、子どもが放つ無垢な一言に、親御さんはときめいてしまうものです。
シンプルな絵柄で笑いを誘う育児漫画を、日々公開している作者の犬犬さんのお宅でも、怒っている最中にお子様から発せられる一言に癒されているようです。
とある日、犬犬さんの子どもがパンの袋を開けようとしたところ、勢いあまってパンを散乱させてしまいました。その様子を見ていた犬犬さんは、パンの袋は優しく開けてほしいと何度も伝えていることを改めて指摘します。
しかし、自分が怒られていることを認識した子どもの口から「モウイヤ」「パパオコッテナイ」「ダイスキ!」という言葉が出てきました。上手に袋を開けられなかった事実とパパが怒っている現状をなんとかして変えたい一心で咄嗟に出てきた言葉なのでしょう。
漫画を読んだ人からは「我が子も喧嘩した時大好きって言って抱きついてました(笑)語彙力足りなくてもどかしい感じします(笑)」と、怒られているときの子どもあるあるとして同じようなエピソードがX(旧Twitter)のコメント欄に寄せられています。
ほかにも「ダイスキと言われたら許すしか無いですよね!」や「大好きって言えば許される説」など、幼い子供のストレートな物言いに、親の気持ちを利用した見事な作戦だと絶賛する声もありました。そこで同作に描かれている「怒られたらとりあえずダイスキ!!」作戦について、作者の犬犬さんに詳しく聞きました。
ー同作のように「怒られたらとりあえずダイスキ!!」作戦を受け始めたのはいつごろからでしょうか?
覚えてないくらい前からなのですが、3歳半位から増えてきたように思います。
元々はこちらが怒った後に、仲直りで「だいすきだよ」と伝えていたので、これは免罪符になるんだ!と認識させてしまったのかもしれません…。
ー実際にお子様から大好きと言われた際、注意している熱量は冷めてますか?
めちゃくちゃ注意の熱量が下がります。かわいいし、ちょっと笑ってしまいます。
ー躾のシチュエーション以外にも、「大好き」と声に出して伝えてきたエピソードがございましたら教えていただけますでしょうか?
怒ったあとだけでなく、遊んでいる時やごはん中も頻繁に「大好き」と言ってくれます。
親がテンションがあがるので、ちょっと面白がっているのかもしれません。
ー「大好き」以外にも、怒られている状況を変えたくてお子様なりに試行錯誤されていたことはございますでしょうか?
「パパおこってなーい?」と聞かれます。「大好き」とセットで使用されるため、親がほだされる確率大です。
ー最後に、「お話が上手になってきた現在の子ども」と「言葉を覚え始めた頃の子ども」を比べて、育児の大変さはどのように変化していったように感じますか?
現在の方が圧倒的に楽です。意思の疎通がしやすいので、以前より会話が楽しく感じます。
保育園で新しいことばを覚えてきたり、自分の口癖が子供の口癖になってたり。日々発見があり、楽しいですね。
◇ ◇ ◇
子どもの素直な「大好き」という言葉には、親の心を溶かす魔法の力があるようですね。思い通りにいかない育児の中にも、そんな一瞬の癒しがあるからこそ、また頑張ろうという気持ちになれることでしょう。
(海川 まこと/漫画収集家)