また買っちゃった「自己啓発本」……でも、これってムダだった!? 私が変われた意外な方法とは【漫画】

挫折を経験した人が「今度こそ変わる!」と思い立っても、気づけばまた挫折を繰り返してしまうということは少なくありません。漫画家のすぎはらゆきさんがX(旧Twitter)に投稿した作品『自己啓発本じゃ変われなかった私が気づけば続けられていた話』では、ゆきさん自身が挫折ばかりだった自分から少しずつ変化していく姿が描かれています。

ある日ゆきさんは、本屋で自己啓発本を手に取り、購入しました。しかしゆきさんの表情には暗いものがあります。その理由は、どれだけ自己啓発本を買って読んでも生活の変化が出たことがないのに、つい何度も繰り返してしまうことです。

心の奥底では、ずっとこんな自分を変えたいと願っていたゆきさん。「誰かを巻き込めば自分も変われるかもしれない」と考え、オンラインの朝活作業会に参加してみることに。そこで継続力が強みであるMさんに出会うのでした。

ブログや動画投稿を3年間も続けているMさんを見て、ゆきさんは「意志が強いMさんだから継続できるのだろう」と思っていました。しかしMさんは、「最初からできたわけではなく、試行錯誤の連続だった」と話します。さらに、「意志が弱いからこそ、続けたくなる仕組みをつくった」と、具体的な工夫を教えてくれたのです。

親切なMさんの優しさに感謝しながらも、ゆきさんは「私はMさんに何も返せていない」と落ち込みます。そんなゆきさんに、Mさんは「得意・不得意があるからこそ、補い合えばいい。」と声をかけてくれました。やがて季節が春から秋へと移り変わる頃、ゆきさんは少しずつ継続できるようになっていました。

読者からは「これ私のこと?」「分かりすぎる」と多くの声が当たっています。そんな同作について、作者のすぎはらゆきさんに話を聞いてみました。

■「変わらないように、続けない」を選択している自分を認める

ーこれまで「変わろう」と挑戦しては挫折してしまったとき、どんな気持ちでしたか? 

「まあ、そうだよね」という気持ちでした。過度に自分を責めたり悔しがったりしないようにして、自分を守るための予防線をはっていました。

ーMさんとの出会いが、どんな影響を与えましたか? 

私も「もっと自由にいろんなことに挑戦したい」と思えるようになりました。

ー継続するための工夫や、自分なりの仕組みづくりはありますか? 

まず、すぐ挫折して投げてしまう自分を認めました。一人だと心が折れやすいので、人の力を借りたり、「やらなきゃ」と思える状況をあえて作ったりしています。

例えば、Xに「今日から毎日投稿チャレンジします!」と先に宣言を投稿し、フォロワーさんの目を借りて続けています。

ー最後に一言お願いします。

私も「変わりたいのに続かない」ことでずっと悩み、自己信頼を失いまくってきました。そんな私が変われたきっかけは、「変わりたいのに続かない」と見せかけて、実は「変わらないように、続けない」を選択している自分に気づいたことです。

まずはそんな自分を認めて、少しずつできることから始めてみてください。

(海川 まこと/漫画収集家)

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