4時間で2万円!ギャラ飲みがやめられない女子大生 時給計算しながらオジサンの口臭やセクハラに耐え続ける理由【漫画】

華やかな夜の街、港区に集う「港区女子」という言葉には、高級レストランやブランド品、そしてセレブな人脈といった、きらびやかなイメージがあります。しかし、その輝きの裏側に潜む「歪んでいく感覚」と「将来への不安」をリアルに描いた、うみの韻花さんの作品『口臭激ヤバおぢでもお金のために我慢する港区女子』がX(旧Twitter)に投稿されました。

物語は、女子大生の美春が軽い気持ちで「ギャラ飲みアプリ」に登録したことから始まります。初めて参加した飲み会では、見知らぬ男性たちを前に恐怖心を抱きつつも4時間で終了しました。

手元のアプリを確認すると、報酬は約2万円と表示されています。これまでのアルバイト代を遥かに凌ぐ金額をわずか4時間で手に入れたことに、美春は大きな衝撃を受けるのでした。その日を境に美春は、ギャラ飲みにのめり込んできます。

それからというもの、美春の生活は一変します。以前は値段を気にして安いものばかり選んでいた買い物が、高級なお弁当やネイル、有名店での食事へと変わりました。大学の休みはすべて予定で埋まり、高級料理やクラブのVIPルーム、高収入な男性たちとの出会いなどが繰り広げられ、表面上は誰もが羨むような華やかな毎日を送ります。

しかし次第に「水着になればプラス5万円」といった条件提示や、朝まで飲み続けて体調を崩してしまうのです。さらに、執拗に体の関係を求めてくる男性の存在や、たとえ相手が「口臭が気になる男性」であっても、お金のために笑顔で我慢し続けることにも、美春は苦痛を感じ始めます。

その結果、美春は金銭感覚と承認欲求を刺激され続け、就職活動すら放棄してしまいます。そして大学を卒業してもなお、いつ終わるとも知れないギャラ飲み生活を続けていく道を選んでしまうのでした。

読者からは「我が子にはしてほしくないお金の稼ぎ方よね…」「大金と引き換えに色々失うものも多そう」など、美春の今後を心配する声が多くあがっています。そんな同作について、作者のうみの韻花さんに詳しく話を聞きました。

■元港区女子への徹底取材で見えた、華やかな世界の裏側

ー同作のモデルとなった人はいますか?またこの話を書こうと思ったきっかけがあれば教えてください!

主人公の美春のベースとなっているのは、私自身です。私自身も田舎から上京し、理想と現実のギャップにぶつかって夜職を経験し、承認欲求や金銭感覚が歪んでいった時期がありました。そのため、美春は「存在したかもしれないもう一人の私」として描いています。

今回取り上げていただいたエピソードのような「ギャラ飲みの場にいる男性たち」については、私が直接体験したわけではなく、元港区女子の方々に何度も取材を重ねて聞いたお話をモデルにしています。

このお話を書こうと思ったきっかけは、編集の方からX(旧Twitter)のDMで「『若さと市場価値』というテーマで描いてみませんか?」とお声がけいただいたことです。私にとって「港区女子」は未知の存在だったのですが、若さや美しさがシビアに評価される世界にとても興味が湧き、挑戦してみたいと思いました。

ーとても華やかな世界ですが、実際にもこのようなことがおこなわれているのでしょうか?

はい、実際におこなわれているようです。私自身はギャラ飲みの経験がなかったので、リアリティを出すために元港区女子の方々に徹底的に取材をしました。

華やかな世界に見えますが、「男性と話している時は頭の中で常に時給計算をしている」と皆さんおっしゃっていて。他にも、「プール付きのお店で水着になったら〇万円」「王様ゲームをした」「ブランド品の代わりに体の関係を求められる」といったお話まで、作中のギャラ飲みエピソードのほとんどが、取材で聞いた実話に忠実に描いてます。

ー作品を通じてうみのさんが伝えたかったことはなんだったのでしょうか?

「若さや美しさ」でお金やチヤホヤされる快感を得られても、それは永遠ではなく、いつか自分の市場価値が下がる時が来るという残酷さを描きたかったです。美春のようにもがいている方には、「今は稼げていても一生続けられるものなのか? 目先の欲に囚われないでほしい」と伝えたいです。

たまには肩の力を抜いて自分の人生と向き合い、失ってから後悔する前に、家族や自分を本当に心から大事に思ってくれる人を大切にする……そういう「本当の幸せ」を見つけてほしいと願っています。

(海川 まこと/漫画収集家)

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