初代門司駅遺構、一部保存へ 北九州市長が方針転換
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世界遺産級の価値があるとして、保存要望が相次ぐ北九州市の初代門司駅遺構を巡り、同市の武内和久市長は21日、全面的に取り壊す方針から、一部保存へ転換すると明らかにした。複合公共施設の建設に向け、15日から遺構周辺で造成工事を行っていた。21日に緊急会見した武内氏は「遺構の歴史などを踏まえ、判断した」と説明した。
初代門司駅は1891年に開業、1914年まで使われた。複合公共施設の建設に関する昨年9月からの調査で、機関車庫の基礎など遺構が見つかったが、市は6月中旬、追加の発掘調査と記録保存を行った後に取り壊し、複合公共施設を建設すると決定した。