ガザで連日デモ、ハマスに抗議も イスラエルは全面侵攻警告
【エルサレム共同】イスラエル軍が攻撃を強化するパレスチナ自治区ガザで26日、前日に続き、攻撃停止を求める住民のデモがあった。イスラム組織ハマスにガザ統治から手を引くよう求める異例の声も上がった。AP通信などが報じた。イスラエルのカッツ国防相は26日「ハマス排除と人質の即時解放が戦争を止める唯一の方法だ」と強調し全面侵攻を警告した。
恒久停戦を要求するハマスに対し、暫定的な停戦延長の受け入れを求めるイスラエルはガザへの支援物資搬入と送電を停止。18日に大規模攻撃を再開して以降はガザ各地への退避通告を繰り返しており、国連によると、14万2千人の住民が避難を余儀なくされた。ハマスは攻撃停止を目指して仲介国と協議を続けているが、進展はなく、住民の不満は高まっている。
APなどによると、26日のデモは数千人が参加した。
ハマスは住民の批判の矛先が自分たちに向かないよう取り締まっており、ガザでハマスに対する抗議活動が起こるのは珍しい。
ガザ保健当局によると、2023年10月の戦闘開始以降のガザ側死者は5万人を超えている。