【ソウル共同】韓国南東部などで深刻化している山火事で、政府の対策本部は27日、死者が27人、重軽傷者は30人を超えたと明らかにした。聯合ニュースによると、焼失面積は過去最悪規模の3万6千ヘクタールに広がっている。雨の予報が出て鎮火が進むとの見通しもあったが、期待したほどの降雨がない上、空気の乾燥や強風が続き、消火作業は難航している。
対策本部の幹部は27日、火災は時速8キロ以上と「予想以上の速さで拡散している」と警戒を呼びかけた。韓国メディアによると、死者の多くが逃げ遅れたとみられる高齢者で、人命被害が拡大している。