元フランス大統領に禁錮7年求刑 リビア独裁者から不正資金
【パリ共同】フランス検察は27日、07年大統領選に勝利したサルコジ元大統領(70)がリビアの独裁者だった故カダフィ大佐側から巨額の選挙資金を不正に受け取ったとされる事件の公判で、サルコジ被告に禁錮7年、罰金30万ユーロ(約4900万円)を求刑した。フランスメディアが伝えた。
大統領選前にカダフィ氏側と「協定」を結び、資金支援を受けたとされる。被告はXで「真実を求めて徹底的に闘う」との声明を発表し、無罪を主張した。公判は4月10日まで続き、その後判決が言い渡される。
検察は27日の論告求刑で、被告を協定の決定権者だと指摘。「野心や権力への渇望、強欲に駆られた強烈な汚職」と非難した。