阪神・岩貞 G斬りOK!初回2失点も修正「徐々に組み立てができた」
「練習試合、阪神6-2ソフトバンク」(6日、甲子園球場)
徐々に“先発投手”としての投球を取り戻していった。先発の阪神の岩貞が5回2失点。初回から不安定な内容で失点を許したが、そこから立ち直った点、そしてラスト五回のピンチを無失点で切り抜けた点は評価できる。
初回にいきなり連打と四球で1死満塁のピンチを迎え、松田宣に左前適時打を浴びて2失点。全体的にボールが高めに浮く中で、3安打はいずれも甘く入ったスライダーをはじき返された形だ。
それでも以降は崩れなかった。二回を三者凡退、三回は上林、柳田を連続三振に斬った。そして五回は先頭の川島に四球を与え、1死一、二塁のピンチを招くも後続を断った。
3月24日の練習試合・DeNA戦(横浜)以来となる対外試合。そのときは中継ぎでの登板だったが、活動再開後は再び本来の先発調整に戻った。
「配球というところが鈍っていたというか、考えが甘かったところがあった。そこを原口にうまくリードしてもらえて、福原コーチともイニング間でしゃべりながら、徐々に組み立てができたのでよかったですね」
そう言って汗を拭った岩貞。次回は中6日で13日の練習試合・オリックス戦(京セラ)で登板し、そのまま開幕2戦目の6月20日・巨人戦(東京ドーム)で先発することが濃厚だ。
「今日出た課題を練習からしっかり克服していきながらまた課題、意識を持ってやっていきたい」。投球時の右足の使い方を変えるなど、試行錯誤の日々。来る伝統の一戦では“完成形”でマウンドに上がってみせる。