コロナ禍の阪神、逆転負け 六回痛恨のスクイズ失敗 西勇は6回4失点
「ヤクルト6-3阪神」(25日、神宮球場)
阪神がヤクルトとの初戦を痛恨の逆転負けで落とした。コロナ禍の中、1、2軍大量入れ替えの中で試合は行われたが、ショックの大きい1敗となった。
初回、荒木の二盗などで2死二塁の好機を作り、サンズの中前適時打で先制。1-1の二回にはボーアの15号ソロが飛び出し、四回には「特例2020」で登録抹消された木浪の代役・小幡の適時三塁打で加点した。
だが先発西勇がピリッとしない。初回は青木に16号ソロを被弾。球団では1966年バッキー以来54年ぶりとなる3試合連続完封を逃すと、四回は2死二、三塁からエスコバーに同点打を浴びた。
痛恨だったのはスクイズ失敗だ。3-3の六回、2番手梅野を攻め、無死二、三塁の好機を作ると、続く坂本が2ボール1ストライクから4球目にスクイズを敢行。だが外角低めのカットボールにバットは空を切り、三塁走者・大山が挟まれ、アウトとなった。結局、坂本は空振り三振。続く8番小幡も空振り三振に倒れ、勝ち越しの好機を逃した。
すると試合の流れはヤクルトへ。3-3の六回、西勇が2死一、二塁から西浦に三遊間を破られ、勝ち越しを許した。緊急昇格した2番手・能見も荒木に2ランを被弾。リードを広げられた。
阪神は1、2軍で選手、スタッフ合計7人の新型コロナウイルス感染者が出たため、濃厚接触らも含めて大量10人(岩貞、馬場、小林、小川、岩崎、木浪、糸原、陽川、福留、江越)が出場選手登録を抹消され、9人(能見、藤浪、谷川、斎藤、上本、北條、熊谷、高山、島田)が1軍に登録された。