阪神・西勇 コロナ禍窮地救えず 球団54年ぶり3戦連続完封挑戦もいきなり被弾

 5回、雄叫びをあげる西勇
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 「ヤクルト6-3阪神」(25日、神宮球場)

 ベースカバーに入ったホーム後方で、阪神・西勇はガックリと両手を膝に付けた。下を向いたのは、痛みだけじゃない。勝負を分けた痛恨の1球。6回を6安打4失点。1点リードを許しての降板で4敗目を喫した。コロナショックのチームを救うことができなかった。

 六回だ。雨の影響から足場は緩くなっていた。2死一、二塁から西浦との対戦。1-2と追い込んでからの4球目、踏み出した左足が滑ってバランスを崩した。倒れ込むようにして投げた1球。真ん中に甘く入ると、打球は三遊間を抜けた。

 直近の11日・広島戦、17日の巨人戦と2戦連続の無四球完封。1966年のバッキー以来、54年ぶりの3試合連続完封勝利が懸かったマウンドでもあった。だが1点リードで迎えた初回、1死から青木に同点ソロを浴びた。三回には2死から坂口に四球を与える。抜群の制球力にわずかなズレがあった。

 2点リードで迎えた四回だ。山田哲と村上を抑えた2死後、浜田、西浦にいずれも初球を狙われて一、三塁。エスコバーの打席で西浦に二盗を許すと、3-1から5球目だ。内角高めのシュートで詰まらせた打球が、不運にも中前にポトリと落ちた。同点の2者が生還。ツキ、流れにも見放された。

 大量19人が入れ替わった一戦。苦しんだ92球を矢野監督は「今日はアンラッキーだったな」とかばった。「悪くはないと思うし、丁寧に投げてくれた」。不安視される足の状態だが、試合後は歩いてクラブハウスに戻った。ただ、巨人の背中が遠のく連敗。エースの奮闘は実らなかった。

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