阪神・近本V打 先制呼ぶ二盗も!5月絶好調・444 選手会長アゲアゲ
「DeNA1-4阪神」(8日、横浜スタジアム)
気温の上昇と共に本来の姿を取り戻しつつある。積極果敢な勝ち越しタイムリーが猛虎に勢いを呼び起こした。加えて走塁では足を生かして2得点。状況に応じた働きを見せる阪神・近本が頼もしい。
仕留めたのは初球だった。同点に追いつかれた直後の五回、前打者・伊藤将がストレートの四球を選んで1死一、二塁と勝ち越しの好機だ。「点を取られた直後だったので、すぐに取り返すことができてよかった」。相手先発・ロメロがストライクを欲しがる場面で投じた甘いツーシームを逃さない。振り抜いた打球は一、二塁間を破り、二塁走者の中野を生還させた。
先制点も近本の足が生み出した。四回先頭の第2打席で四球を選び出塁。続く糸原の初球で今季8盗塁目の二盗に成功した。その後、ロメロの暴投で三進し、佐藤輝の適時打で生還。五回の得点も含め、4番のタイムリー2本を演出したのは頼れる選手会長だ。
開幕直後に苦心したのはもう過去の話。この日で5月の月間打率を・444とし、上昇気配が漂う。加えて27得点は依然としてリーグトップの数字だ。
「近本が出てっていうのが1番のポイントというか大きな要素。(状態が)落ち着いてきたのは大きい」と矢野監督。近本が打って走ってチームを勝利へ誘っていく。