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阪神・桑原「やり切った」 8月練習試合で引退決断「まともに投げられなかった」

 今季限りでの現役引退を決意した阪神・桑原謙太朗投手(35)が20日、兵庫県西宮市内の球団事務所で会見した。右肩、右肘の痛みが一向に良化せず、8月28日の練習試合・四国ILp・徳島戦(鳴尾浜)の登板後にユニホームを脱ぐと決断。遅咲きの苦労人は「やり切ったというのが一番」と語り、優勝の夢を後輩たちに託した。

 横浜(現DeNA)、オリックス、阪神と2度のトレードで3球団を渡り歩いた14年間のプロ野球人生。桑原は「自分の中ではやり切ったというのが一番」とすがすがしく語った。最後に全力投球できなくなった悔しさは残るが、後悔はない。

 「鳴かず飛ばずでやってきた」という長く苦しい日々を経て、阪神移籍3年目の2017年に覚醒した。当時の金本監督に潜在能力を高く評価され、チーム最多の67試合に登板。43ホールドポイントを記録して最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、ブレークした。

 最大の武器は直球の軌道から打者の手元で鋭く曲がる“真っスラ”。「唯一無二ではないですけど、特殊球という形で14年間できたので、自分に感謝しています」。鉄人指揮官は米ヤンキースで活躍した伝説的守護神のマリアノ・リベラとその姿を重ね、セットアッパーの重責を託した。

 翌18年は右肘痛を抱えながら62試合に登板し、その後は右肩にも痛みを抱えて苦闘する毎日。救援登板した今年8月28日の練習試合、四国ILp・徳島戦で1回3失点と精彩を欠き、ついに「ほとんどまともに投げられなかった。もう、ダメだな」と引退を決めた。

 金本前監督に報告すると「お疲れさま。当時はよく頑張ってくれた」とねぎらいの言葉を掛けられたという。会見終了後にはサプライズで後輩の岩崎が登場。花束を渡された。「在籍中に優勝していただきたい」。思いを託し、新たな“相棒”と新たな道を行く-。

 「すごい愛着はありましたね」。プロ1年目の時に契約金を使って購入し、苦楽を共にしてきた約400万円の中古車。実は今年に入ってから新しい車に乗り換えていた。「(今後については)これからゆっくり考えていきたいと思います」。“行き先”は未定だが、視界は開けている。

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