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阪神とヤクルトの差「マネジメント力」 大山、佐藤輝ら長引く不調 もたついた後半戦

 矢野監督が集大成と位置づけた就任3年目のシーズン。最終戦までV争いを演じたものの、16年ぶりとなるリーグ制覇はならず、前年と同じく2位が確定した。一時は2位に最大7ゲーム差をつけながら、なぜ悲願達成はならなかったのか。シーズンを振り返りながら、V逸の原因、そしてポストシーズン、来季へ向けての希望や収穫も交えて4回の連載で探る。

  ◇  ◇

 最終戦143試合目までもつれ込んだ優勝争いの末、阪神は16年ぶりの悲願には届かなかった。6月には2位に最大7ゲーム差をつける独走を演じながらのV逸。その事実だけを見れば“大失速”したように映るが、果たしてそうだったのか。

 快進撃が続いた交流戦終了の6月末までは39勝19敗2分けと歴史的ペースで貯金「20」を作った。最も苦しんだのが打線の勢いに陰りが見え始めた交流戦終了後~五輪ブレークまで。9勝14敗1分けと急ブレーキが掛かったのが痛かった。

 その後は得点力不足こそ解消しなかったものの、五輪後のリーグ戦再開以降は29勝23敗7分け。最終的には両リーグトップとなる77勝を挙げての貯金「21」でフィニッシュした。苦しみながらも、2位に7ゲーム差をつけていた6月18日に並ぶ、今季の最多貯金で終えたわけである。

 一方のヤクルトは7月に7勝3敗1分けと勢いづき、五輪後も31勝18敗9分け。特に9月14日から28日まで13戦負けなしと波に乗った。阪神は「大失速」したというよりは前半戦に比べ「もたついた」結果、ヤクルトの急激な追い上げに屈したという表現がふさわしいのではないか。

 特に最終盤では不振者続出で大山、サンズ、佐藤輝、梅野、そして負傷の近本まで欠く異常事態。さらにマルテまで調子を落とす中で、矢野監督が「チーム全体で乗り越えられた」と振り返ったように、10月を12勝5敗3分けで乗り切った。

 一方で年間を通して好不調の波が多かった大山しかり、59打席無安打が続いた佐藤輝、後半は2軍暮らしとなったサンズなど、なぜこうも調子を落とし、しかもその期間が長引いてしまったのか。

 中継ぎ陣もそう。後半の粘りは彼らの踏ん張りがあったからこそだが、矢野監督も「投手も高津監督がうまく使った」と認めるように、シーズンを通してのマネジメント力の差が出た感は否めない。

 広島に12勝12敗1分けとなった以外、他の4球団にはすべて勝ち越した。それでも前半戦の爆発力を継続することができずに、リーグ制覇を逃した。4年連続12球団ワーストとなった86失策は言わずもがな、不振の選手を復調へ導く手法など、今季の失敗を検証し、来季への糧にしなければならない。

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