阪神・西純 ヤクルト戦先発でチーム救う 1号&初完投の地で衝撃の神宮劇場再び

 2カ月ぶりに1軍合流した西純。新しいボールが入った袋を頭上へ投げて意気込む(撮影・田中太一)
 5月19日のデイリースポーツ最終版1面
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 阪神・西純矢投手(20)が15日、甲子園に隣接する室内練習場で行われた1軍投手指名練習に合流した。18日・ヤクルト戦(神宮)で、6月26日・中日戦(甲子園)以来となる1軍の先発マウンドに上がる予定。2軍では2試合連続完投と絶好調。5月18日にプロ初本塁打&初完投勝利を飾った思い出の地で、高卒3年目の右腕が苦境のチームに弾みをつける。

 今季を左右する正念場の6連戦中の一戦を託された。西純が約2カ月ぶりに1軍のマウンドに戻ってくる。18日のヤクルト3戦目に先発予定の右腕は「しっかりファームでは上で投げるための準備をしてきた。やってきたことをしっかり出せるように頑張りたい」と決意をにじませた。

 今季1軍では8試合に先発して3勝2敗、防御率3・64。2軍降格前、最後の2試合は6月19日・DeNA戦が3回1/3を3失点、同26日・中日戦(ともに甲子園)は4回1/3を4失点と責任投球回数を全うできなかった。同27日に出場選手登録を抹消されると、2軍で再調整に努めてきた。

 「1軍を経験できたことで、どういうことをしたら長いイニングを投げられるかということを常に考えてやってきた。調整法も自分に合うものとかを見つけられてきているので、そこら辺が違う」と成長を自覚する。

 直近のウエスタン・リーグでは2日・中日戦(バンテリン)でプロ初完封、9日・オリックス戦(京セラ)も2失点完投と夏場に万全の状態に仕上げてきた。「(2試合とも)ドームなので参考記録みたいな感じ」と言いながらも「去年、一昨年と夏は経験していますし、そこら辺は対応できている」とコンディション維持の手応えを口にする。

 復活の舞台となる神宮とは好相性だ。5月18日は6安打1失点でプロ初完投勝利を挙げた。8番打者として、左翼席中段にプロ1号2ランを放り込む二刀流の活躍だった。「そうですね、いいイメージはあるかな。でも、(ヤクルトは)首位のチームなのでしっかりと集中しながら、自分の投球ができるように頑張りたい」と表情を引き締めた。

 チームは前週の6連戦6連敗で借金3。首位・ヤクルトとは10ゲーム差で、3位・巨人とも1ゲーム差の4位に転落した。今週のヤクルト、巨人とのビジター6連戦は最大の勝負どころだ。打線はコロナ禍で主力を欠き、西純には打撃にも期待がかかるが「メインはピッチングなので」ときっぱり。「でも、自分のできることは一生懸命やりたい」と投打ともに全力を尽くす覚悟だ。二十歳の若虎がチームの窮地を救う。

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