阪神・佐藤輝 踏ん張るん打!16打席ぶり安打&マルチもチームは7連敗で5位転落

 「ヤクルト5-3阪神」(16日、神宮球場)

 阪神は負の連鎖を断ちきれず、開幕9連敗以来の7連敗で5位に転落。借金は4となった。打順組み替えで6番に下がった佐藤輝明内野手(23)は、16打席ぶりの安打を含む2安打と復調の気配を感じさせた。首位と11ゲーム差と厳しい状況の中、大山らの復帰も近づくが、奇跡のためにはテルのさらなる奮起に期待したい。

 7連敗と、まだトンネルを抜けられない。それでも、前を向いて戦い続けるしかない。敗戦の中、眠っていた大砲が、復調の兆しを感じさせた。佐藤輝が8月初のマルチ安打。「しっかり、思い切り振り抜くだけと思って打席に入りました」と淡々と振り返った。

 打撃不振の影響もあり、打順組み替えの中で、昨季7月14日・DeNA戦(甲子園)以来の6番に座った一戦。自身16打席ぶりの安打は“らしさ”が詰まった長打だった。4点を追う四回2死走者なしでの第2打席だ。カウント1-1から高梨が投じた外角高め直球を迷わず強振。左中間方向に伸びた打球はフェンスに直撃した。

 中堅・丸山和が打球処理にもたつく間に、一気に三塁へ到達。8月6日・広島戦(マツダ)での二塁打以来、32打席ぶりの長打となった。何かをつかんだように、3点を追う七回先頭の次打席でも、梅野の初球の直球をきれいに中前へ運んだ。

 前2カードの6連戦は打率・050(20打数1安打)、0打点と主軸の役割を果たせなかった。練習用のバットやロドリゲスのバットを試合で試し、矢野監督からも打撃指導を受け、必死に不振脱却のきっかけを探した。

 その中で、この日はいつも使用する黒色と白木のツートンカラーのバットで結果を出した。6番起用した矢野監督も「悪い中で修正してこうやっていくっていう、そういう2本のヒットになれば。今日の練習でもいい形で打っていた」と評した。

 試合前練習には、コロナ禍で戦線離脱していた大山、中野、北條が合流したが、最短でも大山と中野は19日・巨人戦からの再昇格となる。主力の復帰は追い風だが、それだけではだめだ。佐藤輝のさらなる奮起がなければ、奇跡は起こせない。

 開幕9連敗以来の7連敗で、5位に転落。首位・ヤクルトとのゲーム差は「11」に。まずは直接対決でたたくためにも、佐藤輝が打線の起爆剤にならないといけない。「チームが勝てるように、目の前の1打席をがむしゃらにやっていくだけです」。最後まで声援を送ってくれたファンのためにも、チーム浮上の原動力となる。

 ◆佐藤輝4番外れる 佐藤輝は5月7日・中日戦以来続いた先発4番を外れ、昨年7月14日・DeNA戦以来の6番で先発出場。四回2死から左中間三塁打を放ち、長打は6日・広島戦の3打席目、右翼線二塁打以来32打席ぶりとなった。複数安打は7月30日・ヤクルト戦以来。

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