阪神・近本4冠 セパ最多得票で3年連続ベストナイン 「連続して何回取ったかの方が僕は大事」
プロ野球のベストナインが27日、発表され、阪神・近本光司外野手(29)が外野手部門で3年連続3度目のベストナインに選出された。球団生え抜きで外野手部門の3年連続ベストナインは田宮謙次郎以来の快挙となった。大山悠輔内野手(28)が一塁手部門、木浪聖也内野手(29)が遊撃手部門でそれぞれ初受賞した。選考はプロ野球担当記者らによる投票で行われ、有効投票数はセが305票、パが267票。MVPと最優秀新人は28日のNPBアワーズで発表される。
セ・パ合わせて最高獲得票数の298票と文句なしの数字で、近本が3年連続3度目のベストナインを受賞した。今年はリーグ優勝、日本一を達成した上での受賞。喜びもひとしおだ。
「離脱もありましたけど、1番でチームを引っ張れたというのが良かった。優勝したという形で引っ張れたのが良かったです」
2年連続4度目の盗塁王、3年連続3度目のゴールデングラブ賞に続く勲章を得た。「自分の中でも連続して取れているのはすごいいいのかな。連続することってすごい難しいので」。主力選手として戦ってきた証しが賞として反映され、日本シリーズMVPも含めて“4冠”となった。
本人が言及した通り、長期離脱の可能性がある大けがを7月2日に負った。巨人・高梨から死球を受けての右肋骨骨折。それでも、同22日には実戦復帰。9月にも脇腹に死球を受け、数日間は治療に専念したが、大事な優勝戦線では1番打者として奮闘していた。
勲章を連続で受賞することこそが難しい。球団生え抜きの外野手で3年連続受賞は1956~58年の田宮謙次郎以来。故障を乗り越えた背景もあるからこそ今年は価値がある。「連続して何回取ったかの方が僕は大事」。今季は死球でのケガ。未然に防げるような故障などは「ケアなどで回避しながら、いろんなことに取り組んでいきたい」と今後、何年もグラウンドに立つ覚悟だ。
この日は尼崎での優勝報告会や球団納会に参加。納会では球団制定の若林忠志賞で賞金100万円、活動資金100万円の計200万円が贈呈された。
故郷・淡路市の子どもたちや自主トレ先で沖永良部島の子どもたちなどの社会貢献活動が評価された形だ。壇上で「これからも多くの方々、子どもたちに夢や希望を与えられるように」と決意。来年は30歳になる近本が、不動のレギュラーとして躍動を続けていく。
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