阪神・岡田監督のキャリアに着目「全てを網羅している指導者はなかなかいない」評論家が分析 豊富な経験がV要因に

 西宮神社の優勝奉告祭で直筆の絵馬を手にする岡田監督=27日
 西宮神社に玉串を奉納する岡田監督=27日
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 阪神、広島、オリックスで指導者を歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏が28日、阪神を38年ぶりの日本一へ導いた岡田監督の手腕について分析。指導者としてのキャリアに着目した。

 岡田監督は1995年に現役引退し、翌年から指導者人生をスタート。2軍助監督兼打撃コーチに始まり、98年に同様の肩書で阪神に復帰した。翌99年には2軍監督に就任。2003年には1軍内野守備走塁コーチとして三塁ベースコーチも兼務し、優勝へ導いた。

 2004年から阪神の監督に就任。第一次政権ではJFKという新たな継投システムを確立し、2005年に優勝へ導いた。「岡田監督のキャリアを見ると、打撃、守備、走塁、投手起用、すべての部分を自分が実際にやってきて網羅しているでしょ。こういう全てを経験した指揮官ってなかなかいない」と岡氏。「当然、コーチ陣への要望もレベルが高くなる。それは岡田監督が自分が経験したからこそ言えるもの。今年、いろんな話を聞いたけど、指導者陣に緊張感を持たせた一方、選手にはプレーしやすいようにしていた」と分析する。

 また就任1年目で複数のコンバートを成功させ、打順の並び、投手起用など的確な配置で選手の能力を最大限に引き出した。「それも評論家時代にスタンドからじっくり選手のことを観察していたからだと思う。その上で自分が監督だったらどう配置するか。選手の表情とかもよく見ていた。そういう外から野球を見るというのはものすごく大事」と岡氏は指摘する。

 「例えば外野だけしかやってない、投手のことしかわからない、現役終わってすぐに監督というケースもある。でも岡田監督の場合はすべてを網羅した経験があるからこそ、自分で判断できる。それによってチームに統一感が生まれる。今年の阪神はチームとして全体が機能していた」と分析した岡氏。岡田監督が積み重ねてきたキャリアが、阪神を38年ぶりの日本一へ導いたと言える。

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