阪神・ドラ3山田 聖地弾目指す 甲子園3度出場でかなわなかった夢をタテジマで
今秋ドラフトで指名された阪神の新人8選手が10日、甲子園球場内でトレーニング指導を受け、その後、甲子園球場や鳴尾浜の「虎風荘」など球団施設を見学した。甲子園歴史館では甲子園を完全再現したバーチャルバッティングセンターで、ドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=が初球本塁打を放ち“プロ1号”を披露した。甲子園には3度出場経験があるが、本塁打0。1年目から1軍出場を目指し、現実での“聖地弾”に意欲を見せた。
白球が軽々とフェンスを越えた。初球を推定112メートルの“プロ1号”を放ち山田は爽やかな笑顔を見せた。ただ、これはバーチャルの世界。今度は現実での一発を思い描いた。
「ホームランを打つようなバッターではないんですが、打てるように頑張って鍛えていきたいです」
高校2年時に夏の甲子園で優勝。3年時は春と夏の甲子園に出場し、通算14試合で59打数15安打5打点の成績だが、本塁打は0。「1年目から出られるのであればしっかり出て、結果を残して」と1年目から1軍出場を目指し、聖地弾を実現させる意気込みだ。
トレーニング指導を担当した仲野トレーナーから「高校生の割には、すごくいい体」と評価を受けた。山田は間食を増やし、白米を1日2合食べるなど食トレを敢行。下半身の筋力アップやポール間走などにも多く取り組み、夏の甲子園以降で3キロの増量に成功し、72・6キロになった。「高校より環境が整っていて、食事もそうですし。早く1軍に上がれるように」とさらに体作りに励み、目標を実現させる意気込みだ。
甲子園歴史館では3年時の夏の宮城県大会と、甲子園で使用した自身のバットが展示されているのも目にした。「自分の道具を飾られるように。記憶に残るような選手になりたい」。プロでも“甲子園の申し子”となることを誓った。
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