阪神大逆転7連勝 九回10人一挙4点 岡田監督も打線の粘り絶賛「大したもんや」

 9回、勝ち越しの四球を選び、雄たけびをあげるノイジー(撮影・田中太一)
 9回、生還した中野(左)を笑顔で迎える岡田監督
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 「DeNA3-5阪神」(24日、横浜スタジアム)

 雨の横浜で阪神が底力を発揮した。2点を追う九回、無死から3連打でチャンスを築き、大山悠輔内野手(29)の同点打、シェルドン・ノイジー外野手(29)の押し出し四球などで一気に4点を奪って逆転勝ち。2分けを挟んで連勝を7に伸ばして首位を守った。岡田彰布監督(66)も「そら大したもんや」と打線の粘りを絶賛。虎の進撃が止まらない。

 虎が王者の底力を示した。大粒の雨が落ちる中、打者一巡攻撃による逆転劇。逆境をはね返す姿が頼もしい。ベンチの岡田監督は誇らしげにナインを見つめていた。

 「去年もあったやんか、先頭で糸原が出てから逆転したの。先頭が塁に出るっていうても簡単に筋書き通りにはなかなかいけへんもんやからな。ああいうふうに後ろにつないでつないでできるんやから、そら大したもんやと思うよ」

 2点を追う九回、先頭・糸原が左前打で口火を切ると、選手はそれぞれの役割を果たしていく。近本、中野が連打でつなぎ、森下はまさかの押し出し死球。大山が同点打で4番の意地を見せると、5番起用したノイジーの値千金の押し出し四球で勝ち越し。佐藤輝のゲッツーは残念だったが、8番・木浪が追加点をたたき出す。日本一に輝いた昨季を思い起こされるような鮮やかな攻撃だ。

 「そら序盤に2、3点取ってたらもっと楽な展開になってるんやで。2、3点取ってたら、あそこで終わってるかもわからんやんか」

 岡田監督が苦笑いで振り返る序盤は拙攻続きだった。初回から6イニング連続で先頭を出したが決定打を欠き、1点止まり。1-0のまま、36分間の中断を余儀なくされてしまう。

 「あそこで中断すると思わんかった。1-0じゃ、しかし、向こう怒りよるやろと思たよ。(雨が)パーンて強なったらあれやけど、このぐらいやからやるかなあと思とったから伊藤(将)も(気持ち)切らしてなかったからなあ」

 中断は予期せぬタイミングだったが、試合再開は想定内だった。だから七回に伊藤将が初安打から3失点しても慌てることはない。「(点差が)2点じゃ分かれへんからなあ」。劣勢の中、指揮官は頭の中で逆転のシナリオを描いていた。

 「展開がもう分からんようになったからな。最後まで何が起こるか分からんような展開やから、ゲームが」

 チームは7連勝で貯金4とし、首位をがっちり堅守した。25日の移動休みを挟み、26日からはヤクルトを甲子園に迎え撃つ。貫禄の逆転勝ちから虎がさらに加速していく。

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