阪神・大山 2年ぶり2発「長嶋茂雄DAY」虎の背番号3が意地 連勝ストップも次戦につながる追い上げ

 2回、「長嶋茂雄DAY」で左中間ソロを放った大山(撮影・中田匡峻)
 8回、左越えソロを放つ大山
2枚

 「巨人8-5阪神」(3日、東京ドーム)

 最後は悔しい二飛に倒れた。一発同点の場面で阪神・大山悠輔内野手(29)が緊急登板の巨人・泉に打ち取られた。それでも「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた一戦で、虎の背番号3が、今季初となる意地の2本塁打を敵地に見舞った。惜しくも連勝は3で止まったが、この粘りは必ず次戦につながる。

 意地の2発に虎党が沸いた。大山が序盤からの劣勢ムードを変える。「先に点は取られてしまいましたが、まだまだ序盤」と簡単に諦めなかった。これぞ4番という豪快なスイング。「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた一戦で、虎の背番号3が気を吐いた。

 4点ビハインドの二回先頭。1ストライクから戸郷の123キロスライダーを捉えた。白球は長い滞空時間を経て、左中間席へ着弾。暗かった黄色の左翼席が一気に明るくなった。4月19日の中日戦(甲子園)以来、10試合ぶりの2号ソロ。久しぶりに待望のアーチを描いた。

 これだけでは終わらない。3点を追う八回1死からは船迫のカーブに完璧な一振り。打った瞬間に確信した。打球を見つめながら、ゆっくりと走り出す。大歓声とともに、虎党の待つ左翼席にスタンドイン。22年6月17日・DeNA戦(甲子園)以来の1試合2発となった。

 じわりじわりと追い詰め、九回も森下の適時打で3点差と食らいついた。ここで守護神の大勢が異変を訴え、緊急降板。2死一、三塁と一発が出れば同点の絶好機で打席を迎えた。ボルテージも最高潮まで高まる。マウンドには泉。カウント3-1から149キロ直球を強振した。ただ、捉えることはできずに二飛。2本塁打よりも、最後の打者になったことが悔しかった。

 「最後のチャンスが全てだと思う。ああいうところでつなげられるようにしないと。個人的に今日はそこが一番かなと思う」

 今季は主砲が打点を挙げれば、7勝1分けと不敗神話を続けていた。しかし、9試合目でストップ。チームも連勝が「3」で止まった。5月の初黒星で2位・巨人とは2ゲーム差。GWも終盤に突入し、虎党のためにも5月初勝利を届けたい。

 そのためには、4番の一打が必要不可欠だ。「僕が明日ズルズルいかないことが大事だと思う。そこを止められるようにしっかり反省して、明日に向けていい準備をして頑張ります」。確実に打撃状態は上向いている。4日の相手先発・菅野には前回対戦で3打数無安打に抑えられた。チームとしても、個人としても雪辱を果たす。

 ◆大山の1試合2本塁打 大山が1試合2本塁打を記録したのは2022年6月17日・DeNA戦以来、2年ぶり。また、1試合複数本塁打は自身10度目。なお、今季、大山が打点を記録した試合は初敗戦で7勝1敗1分けとなった。

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