阪神・中野 近本と1、2番コンビでスネル突破口!四球→中前打→佐藤輝3ラン マルチ安打「この経験をしっかり生かして」
「プレシーズンゲーム、阪神3-0ドジャース」(16日、東京ドーム)
虎の1、2番コンビがスネル攻略の突破口を切り開いた。阪神は四回、それまでパーフェクトに抑えられていたサイ・ヤング左腕から先頭・近本光司外野手が四球で出塁すると、続く中野拓夢内野手はカーブを捉えて中前打。無死一、三塁の好機をお膳立てし、3番・佐藤輝の3ランにつなげた。
「何とかバットに当てることを意識した結果、いいところに飛んでくれたと思います。対応力は大事にしたい」と中野。初回は154キロ速球に空振り三振。四回は一転、変化球主体の投球で追い込まれていた中、2番の役割を果たした。
守備では超美技で世界に衝撃を与えた。3-0の五回無死一塁からスミスの痛烈な打球を好捕。すぐさま二塁へ送球し、併殺を完成させた。「ノーバウンドで捕るのは無理だと思ったのでショートバウンドで捕って勝負しようと。ゲッツーは(試合の)流れ的に大きかったので良かった」。才木を救うビッグプレーに思わず笑みがこぼれた。
ドジャースには、世界一に輝いた2023年WBCでともに戦った大谷、山本、佐々木が在籍。選手紹介の際、大谷に向かって脱帽すると、大谷も会釈で応じてくれた。「すごいと思ったし、一緒にやっていた方がメジャーリーグでやっているのは感慨深い」。世界最高峰の舞台で戦う仲間の姿から刺激を受けつつ、健在ぶりを示した。
五回には2番手・サウアーから左前打を放ち、ドジャース相手にマルチ安打をマーク。3番手・グラスノーには見逃し三振に倒れたが、「日本では見ない角度の投手。この経験をしっかり生かしていきたい」と収穫を得た。選手会長は自信を持って開幕へ向かう。
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