阪神・佐藤輝 進化の証明!左へ2発 1本目は球団通算8500号 指揮官「全ての方にとってハッピー」

 「巨人3-4阪神」(5日、東京ドーム)

 痛快G連倒!!阪神の佐藤輝明内野手(26)が初回に球団通算8500号となる先制3号ソロを放ち、2点リードの八回にはダメ押しの4号ソロ。ともに虎党が待つ左翼スタンドへ運び、巨人戦では自身初の1試合2本塁打でカード勝ち越しへ導いた。チームは連勝で再び貯金生活に突入。一時の不振を脱出し、本塁打と打点でリーグトップを走る背番号8が大きく見えた。

 高々と舞い上がった白球にファンが息をのんだ。長い滞空時間を経て、虎党の待つ左翼席へ打球が吸いこまれると、どよめきが大歓声に変わる。佐藤輝が「伝統の一戦」第2ラウンドをいきなり動かした。

 「しっかり自分のスイングはできました。ちょっと上がりすぎたかなと思ったんですけど、なんとか入ってくれてよかったです」

 驚がくのパワーを見せつけたアーチだった。初回2死。赤星の甘く入った変化球を強振した。こすったように見えた打球は天井すれすれにまで上がり、そのままフェンスオーバー。2試合ぶりとなる先制の3号ソロは、自身通算500安打の節目だった。

 チームにとっては球団通算8500号のメモリアルアーチだった。「知らなかった」と話したが「先輩たちが積み重ねてきたものに、また増やすことができてうれしいです」。藤川監督も「ファンの方からの期待も大きな選手ですから、記念すべきホームランを打ったのは、全ての方にとってハッピー」と笑顔で話した。

 これで終わらなかった。3-1の八回1死はケラーの152キロの直球を完璧に捉え、左翼席中段まで運んだ。「あれ(直球)にちょっと遅れてファウルになることが多かったので、あの打席はよかった」とうなずいた。自身初となる巨人戦での1試合2本塁打で今後への手応えも得た。

 進化が際立つ。今季4本塁打中3本が逆方向への一発。「コースなりにしっかりいい形で打てた」と納得の内容が続いている。最近は試合前のフリー打撃でもシャープな打撃を見せる。「毎日感覚と相談しながら練習できてます」とベストを模索している。

 昨季は東京ドームで打率・147、0本塁打、1打点と苦しんだ。伝統の一戦とあって「注目してもらえる試合。なんとかそこを打って勝ちたい」と意気込んでいた中で、悪いイメージを完全に払拭した。

 3番打者として迎えた今季は開幕後に16打席連続無安打もあったが、8試合を終えて4本塁打、8打点でリーグ2冠だ。チームは昨季は一度も勝ち越せなかった東京ドームで、2年ぶりのカード勝ち越し。連勝で再び貯金1となった。佐藤輝が豪快なアーチを描けば、チームにとってこれ以上ない推進力となる。

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