阪神・才木 志願続投してでも連敗止める 相手は2年連続完封のお得意様 「首位だし、堂々と」聖地で悪循環断ち切る

 今年も連敗ストッパーになる!阪神・才木浩人投手(26)が16日、先発する17日・ロッテ戦(甲子園)でチームの連敗を6で止めることを誓った。同戦では2年連続完封。昨年は今年と同様に2試合連続サヨナラ負けを喫した後に、“スミ1”を守り抜いてチームの連敗を5で止めた。今季の交流戦は計2試合で14回無失点の右腕が、甲子園で悪循環を断ち切る。

 どんな状況でも心持ちは変わらない。チームが苦しむ中での登板にも、才木はひょうひょうとしていた。

 「連勝しようが、連敗しようが、自分のやることは変わらない。いつも通りチームが勝てるように、(失点を)0でいけるようにやっていけばいいかなと思います」

 チームは22年8月の8連敗以来の6連敗。そんな中で迎える相手は“お得意様”のロッテだ。23年は甲子園で佐々木朗希(現ドジャース)と投げ合って9回3安打、12奪三振で完封した。

 24年6月2日は敵地で、6安打でシャットアウト。チームの連敗を5で止める救世主となった。同戦は2試合連続サヨナラ負けを喫した直後。楽天に2試合連続サヨナラ負けを喫している今年と状況は重なる。「悪い流れを断ち切れるのすごくいいこと。(連敗を)気にしたってしょうがないところがあるので」。昨季は自身が登板した試合で、チームが9回も連敗を止めた“連敗ストッパー”。普段通りの投球に徹することで今年も大きな白星を導きたい。

 中継ぎ陣も苦しい状況が続いているだけに「7回まではなんとかいきたい」と意気込む。前回10日・西武戦(ベルーナ)は6回無失点、94球で降板。交代後の八回に逆転を許し、ここから連敗が始まった。「今年は100球前後で交代が多いので。余裕があるんだったら、自己申告してでもイニングを投げたい」。今季はここまであまりなかった志願の続投をしてでも、勝利を導く覚悟だ。

 投球だけでなく前向きで強気な姿勢も才木の武器となる。ロッテ戦の印象には「応援がかっこいい。すごい楽しみ」と余裕の表情。阪神のチーム内の雰囲気にも、「重いっすか?言うて、首位でしょ。負けたらネガティブになりがちですけど、首位だし、堂々としてればいいかなと思う」と力強く話した。右腕の言う通り、2位・DeNAとは2・5ゲーム差。首位チームとして、自信を持って臨むだけだ。

 今季の交流戦は2試合で14回無失点。さらに現在29回1/3を無失点で、自己最長の35回1/3にあと6回に迫っている。甲子園では軽めの調整で汗を流し、準備は万全だ。「もちろん(無失点で)いけるならベスト。交流戦ラスト、甲子園6連戦なので、いい入りができるように頑張りたい」。聖地でチームの苦境を救う快投を見せる。

 ◆才木、24年6月2日・ロッテ戦VTR 才木は昨季、チームが連敗して迎えた登板機会で、自身に勝ち星がつかなくても9度も勝利に導いており、“連敗ストッパー”として抜群の勝負強さを発揮した。特に6月2日のロッテ戦(ゾゾ)は2試合連続延長サヨナラ負けを喫して5連敗という苦境で3連戦のラストのマウンドを任され、6安打に抑えプロ初の無四球完封劇。初回に森下の先頭打者弾で挙げた虎の子の1点を守り切り、116球の熱投で1-0の劇的勝利の立役者となった。

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