阪神・及川 1億円大台「満足」防御率0点台に手応え 今季2ポイント差で逃した最優秀中継ぎにリベンジへ
阪神・及川雅貴投手(24)が3日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万アップの年俸1億円でサイン。大幅アップで大台に到達した。充実のシーズンを振り返り、特に防御率0点台に手応え。ただ、あと一歩で逃した最優秀中継ぎのタイトルを来年こそ獲得すると意気込んだ。(金額は推定)
会見に臨んだ及川は終始ほくほく顔だった。一年間の頑張りが認められた3倍超の大幅昇給。高卒入団7年目で大台を突破した。
「満足できるぐらい、しっかり上げていただきました。『今年は頑張ってくれた』とありがたい言葉をいただきました」
今季は初の開幕1軍入り。ブルペンの一角を担って両リーグ最多の66試合に登板し、6勝3敗1セーブ、46ホールド、防御率0・87。NPB新記録の18試合連続ホールドもマークする飛躍の一年となった。「今年は開幕1軍を目指していて、そこから離脱することなく一年間戦えた。充実したシーズンを過ごせた。プロ野球を味わえましたね」とうなずいた。
特に手応えを得たのが防御率。「なかなか0点台は残せる数字じゃないので自信になった」という。大躍進の一方で、心残りもあった。「タイトルを取れたらいいなと思っていました」。シーズン最終盤まで巨人・大勢とホールドポイントを争っていたが、2差で最優秀中継ぎのタイトルを逃した。「さすがにそこは気にしてましたね。競ってる相手の数字がどうとか」と心境を思い返し、「だいぶ悔しい思いはしたので。タイトルを目指してというところはなかなかある機会ではないと思うんですけど、縁があれば取れたらなと思います」と来季リベンジを果たすことを誓った。
今季は課題だった「調子の波を少なくすること」と「ストライク先行」をクリア。来季へも「継続していけたら」と話した。新たな課題は、シーズン終盤に直球の平均球速が落ちてしまったこと。オフは例年以上にケアに力を入れていく中で、今年の反省も生かしてさらに進化していく。
今月にはハワイへの優勝旅行も控える。初参加となるだけに「目いっぱい楽しめたら。ダイヤモンドヘッドに登りたい」と心を躍らせた。それでも来季の話となれば表情を引き締める。「来年も一年間通して1軍で投げて成績を残して、連覇に貢献していけたら」。頼れる若き左腕が来年もフル回転する。
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