阪神・湯浅京己投手（２６）が３日、大阪・梅田の阪神百貨店で、関西初進出のオフィシャルストア「セサミストリートマーケット」のオープン記念セレモニーに登場した。世界的教育番組「セサミストリート」のメインキャラクター、エルモのポジティブな性格や挑戦をやめない姿勢に共感。１９６９年から続く長寿番組にあやかって、息の長い活躍を誓った。

　タテジマのユニホームでも、フォーマルなスーツでもない。シーズンオフのイベントならではのカジュアルファッションで登場した湯浅。ビビッドな赤のトレーナーには、お気に入りだというエルモが描かれていた。

　真っ赤な見た目が特徴的なエルモはいつも明るくポジティブで、自分にできないことに直面しても決して挑戦をやめない“不屈の闘志”の持ち主。「自分もポジティブな方だと思うので、エルモのポジティブさとか、そういうところは印象に残ってます」。幼い頃から慣れ親しんできた人気キャラクターとの共通点を見いだした。

　「もちろん挑戦することは一番大事。その心を忘れたらアスリートとして成長がないと思うので、見習っていきます」。今シーズンは難病を克服して、リーグ優勝に貢献した。困難を乗り越えての復活劇。「僕はやっぱり、人には経験できないこともたくさん経験できていると思いますし、何事もプラスに捉えて」。来季に向けても立ち止まることなく、“エルモの心得”を胸に刻んだ。

　「データ的にも感覚的にも今年より良くなるように。アツアツなボールが投げられるように頑張ります」。まず目指すは連覇だ。そしてその先も「野球が好きなので、できるところまではやりたい」と長く現役を続け、常勝街道を歩み続ける。