阪神・佐藤輝 打率4割「あまり気にせず」3戦連続猛打賞含む4安打 締めは確信セ単独トップ8号弾丸

 「阪神7-5巨人」(2日、甲子園球場)

 異次元の領域に足を踏み入れた。阪神・佐藤輝明内野手(27)が初回に先制適時打、八回にはリーグ単独トップとなる8号ソロを放った。3試合連続猛打賞を含む4安打を記録し、打率は大台を突破する・405とした。中軸が9安打を放つなどチームは16安打7得点の猛攻で土曜日不敗の5勝1分け。貯金を今季最多タイの8に戻し、首位の座を守った。

 すさまじい轟(ごう)音とともに放たれた白球が、黄色く染まった右翼席へあっという間に着弾した。大歓声の中、佐藤輝は表情を変えず、悠々とダイヤモンドを一周。「しっかり真っすぐをはじき返せたので、よかったです」と納得の一振りだった。

 豪快な一発が飛び出したのは、5点リードの八回だ。ルシアーノの直球を完璧に捉えると、打球は右翼席へリーグ単独トップとなる8号ソロ。球場のスコアボードには打球速度187キロが表示され、スタンドが沸いた。

 驚愕(きょうがく)の打球速度をたたき出したが「しっかり当たれば出るかなと思います」と冷静に振り返った。数字が上がれば、ヒットにも直結する打球速度は、常に意識していたが、昨年7月に衝撃を受けていた。

 メジャーの球宴前日に行われるホームランダービー。今年3月のWBCドミニカ共和国代表でも活躍した、パイレーツのオニール・クルーズが180キロ台後半の柵越えを連発。メジャー通の佐藤輝も、その様子は映像で目撃していた。

 海の向こうで豪快なスイングを見せていたのは、同学年で同じ左打者。「すごいなってだけです」と、そのときは驚くことしかできず「体が違う。あんだけ手足が長いんだから」と、どこかうらやましそうに話していた。ただ、虎の4番も負けていない。鍛えあげられた筋骨隆々のボディーが物語っている。

 大暴れだった。初回は2死三塁の好機で左翼線へ先制の適時二塁打。五回に中前打を放つと、七回には右中間への二塁打で3試合連続となる今季7度目の猛打賞を記録した。

 トドメの一発で今季3度目の4安打となり打率は・405に到達。シーズン221安打の日本記録ペースと勢いが止まらない。「割と状態はいい」と手応えを感じているが「まだ先は長いんでね。しっかり準備して、あまり気にせずいきたい」と足元を見つめた。

 週末にも強い。デーゲームでの打率・489、5本塁打、13打点と打ちに打ちまくっている。主砲の数字はチームにも直結。今季のデーゲームは10勝1敗1分。土曜に限ると5勝1分とまだ負けがない。

 今季最多4万2636人が詰めかけた甲子園を熱狂させた佐藤輝。「ゴールデンウイークも4試合残ってるんで、全部勝つつもりで頑張ります」。頼れる男が自身のバットで、チームを連勝街道に導く。

 ◆過去の打率4割挑戦 89年のクロマティ(巨人)は、既にシーズン規定打席を満たした8月20日時点で打率.401だった。残り試合を全休すればNPB初の4割打者誕生だったが、試合に出続けシーズン.378で終えた。また17年の近藤健介(日本ハム)は231打席に立ち.413を記録。規定打席には不足しているが、打率4割以上の打者の最多打席である。

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