阪神の“スタメン”にワクワクできない カナダ人ファンがリニューアル熱望のワケ

 プロ野球開幕が目前です。プレーボールの瞬間が待ち遠しいけど、筆者は試合開始45分前のスタメン発表からウキウキするタイプ。守備位置、打順、先発投手で勝手に試合展開を想像しちゃう。だから球団公式ツイッターによるスタメン発表は日々の一大イベント。だけど、実は残念なこともあるんです。

 NPB各球団は、各々の公式SNSで工夫を凝らして情報発信しています。中でもスタメン発表の演出は、各球団スタイルこそ違えど、ファンの気持ちを盛り上げてくれるものが多い。でも残念なことに“例外”も存在している。そう、愛する阪神タイガースです。

 昨季まで阪神球団公式SNSのスタメン発表ツイートは、ウェブサイトに飛ぶリンクのみ。ツイッターを一旦離れないといけないのは、正直言って面倒です。リンク先のビジュアルもちょっと地味。甲子園球場のスコアボードを背景に選手名と守備位置が表示されているだけで、実はここ5~6年ほとんど変わってないんです。対して他球団のツイートは、カッコいいデザインが多い。アニメーション、選手の顔写真、打ってる姿、守備位置をわかりやすくしたり…見たら気持ちが昂るよ。

 岡田監督はファンサービスについて「勝つことじゃないですかね」と仰ってます。それはごもっともですし、筆者も可能なら全試合に勝ってほしい。でも、勝つのは多くても143試合中90回程度。個人的には、たとえ負け試合の日にもファンサービスはお願いしたい。カッコいいスタメン発表は勝敗関係なく可能なファンサービスだと思うんですが…どうでしょう?

 長年、優勝から遠ざかっていても2022年の入場者総動員は260万人超と12球団で断然トップ。筆者調べでは、ツイッターのフォロワー数も160万人でNPB1位です。なのに、SNSやウェブサイトを通じて阪神タイガースの魅力を一生懸命伝えようとしている筆者ですら、球団のスタメン発表ツイートだけは自信を持って紹介できません。今年はもちろんアレを期待していますが、スタメン発表を通しての“日々のワクワク感”にも期待したい。選手も、球団スタッフも、そしてファンも!とにかく頑張れ、阪神タイガース!

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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