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【南井克巳元調教師 豪腕の視点】メイショウタバルに一つ一つ最善の選択 冷静な武豊の騎乗にさすがのひと言

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 「宝塚記念・G1」(14日、阪神)

 2番人気のメイショウタバルが史上3頭目の連覇を達成した。鞍上の武豊騎手(57)=栗東・フリー=は先週の安田記念に続き2週連続のG1制覇。登録している凱旋門賞(10月4日、仏パリロンシャン)に向け、“タバル&ユタカ”の最強コンビにとっては弾みになる勝利となった。2着には1番人気のクロワデュノール、3着にはダノンデサイルが入った。

  ◇  ◇

 すごいレースになりましたね。直前の大雨で馬場が良から重まで一気に悪化。こんなことは私も記憶にありません。そんな異例の形になりましたが、メイショウタバルはいつも以上にリズム良く、マイペースで運べていました。意表を突くコスモキュランダが逃げる展開を離れた2番手で追走し、折り合いもつきました。後続がもう少し競り掛けてきたら違ったかもしれませんが、今までで一番スムーズな競馬でした。その分、最後も粘り切れたのだと思います。

 今回のように直前に大きく状況が変わったり、想定外のことが起こるのは騎手心理として本来は嫌なものです。ただ、タバルは雨を苦にしませんし、ユタカくんも一つ一つ冷静に馬にとって最善の選択をしていました。彼の経験の成せる業でしょうね。2週続けてのG1勝利。さすがのひと言です。秋には凱旋門賞という話もあるようですね。馬がいい時に行った方がいいと思いますし、ぜひ挑戦してほしいです。

 2着のクロワデュノールも前めの位置から自分の競馬に徹して、最後までよく走っています。この馬に関しては馬場が違えば、また結果も違っていたかもしれませんが、能力は十分に示してくれました。3着のダノンデサイルは思ったよりも後ろからの競馬になりました。ただ、最後はしっかりと来ていますし、G1でこれだけ堅実に走り続けるのはなかなかできないことです。春のG1シリーズを締めくくる大一番にふさわしい力勝負を見せてもらいました。(元JRA調教師)

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