日本ハム・野村 逆転サヨナラ打!殊勲打も一発も初!2年目20歳「最高の結果」
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「日本ハム9-8ソフトバンク」(2日、札幌ドーム)
熱戦にケリをつけたのは2年目の若武者だった。1点を追う九回2死二、三塁。強烈な打球が中堅手・柳田の頭上を抜けていった。日本ハム・野村が、プロ初のサヨナラ打で劇的な逆転勝利を決めた。
「思い切っていくしかないと思っていた。自分の一番の長所で確率が高い。ぶれずに真っすぐを狙った」
実直な20歳はその言葉を体現した。守護神・森にも気後れせず、初球から積極的にスイング。ファウルとなったが直後の2球目、149キロを強振した。打球の行方を見届けると、張り詰めた表情も一転。歓喜の輪に笑顔で加わった。
二回の第1打席ではバンデンハークから左翼スタンド中段へ豪快なプロ初アーチも記録した。それでも「サヨナラ打の方がうれしいです」と本拠地での今季初勝利の主役は、はにかみながら記念の一日を振り返った。
今季初の開幕1軍入りをつかむと、存在感は日に日に増している。栗山監督は「スケールの大きさを感じる。もっともっと高いところを求めていってほしい」とさらなる飛躍に期待した。