不安的中のDeNAに浮上の策はあるか「思いが空回り」評論家の視点

1回、3連打で先制を許したDeNA・上茶谷大河(左)=横浜スタジアム(撮影・伊藤笙子)
8連敗を喫し、下を向くDeNA・三浦大輔監督=横浜スタジアム(撮影・伊藤笙子)
1回DeNA1死、左越えソロを放つDeNA・牧秀悟=横浜スタジアム(撮影・伊藤笙子)
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 「DeNA2-7巨人」(17日、横浜スタジアム)

 DeNAが悪夢の8連敗。借金は12となった。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は開幕前、「外国人もいない。先発もけが人が多い。三浦監督が気の毒だ。戦える戦力にないし、4月中に取り返しがつかないくらい負けなければいいが…」と話していたが、懸念通りの展開となった。

 この日は先発の上茶谷が1-1で迎えた六回に崩れた。松原の安打、梶谷の二塁打、岡本和への申告敬遠で2死満塁。大城の打席での一球が痛恨の暴投となり、一気に2者が生還した。さらに香月には3ランを浴びるなど、一挙6点を奪われた。

 関本氏は「今永もいない、状態の良かった平良も離脱した。投手陣は先発も中継ぎもみんなコマ不足。イニングを重ねると、その状態が露呈する」と指摘。野手陣もカバーできず、「野手陣は牧が奮闘しているが、何とかしなければという思いが空回りしている」とした。前日は外野からの送球間に進塁を許すなど、冷静な判断を欠くプレーもあった。関本氏は「こういう時こそ、当たり前のプレーを当たり前にコツコツとやっていかないといけない」と語った。

 戦列に加わったソト、オースティンの両助っ人についても「使いながら上げていくしかないのかもしれないが、生きたボールを見てないから、まだまだ調整が足りない印象だ」と分析。6日の中日戦で大野雄から神里が満塁本塁打を放って勝った試合を挙げ、「こういう時はチームの空気を流れを変えてくれるような選手や、日替わりヒーローが必要。思い切った打順の組み替え、大胆な選手起用をするしかないのではないか」と語った。

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