ヤクルト・高津監督「大きな存在」野村克也氏へ恩返しの日本一
ヤクルトは28日、20年ぶりの日本一を決めた日本シリーズ第6戦から一夜明け、神戸から帰京した。寒空の下で行われた一戦は延長十二回、5時間の激戦。神戸市内のホテルでの優勝会見開始は28日午前1時18分だった。
高津監督は日本シリーズ開幕前に「必ずいい報告をしに行きたい」と宣言。恩師・野村克也氏に恩返しの日本一となった。
来月11日には、神宮で野村氏をしのぶ会が行われる。日本一後の共同記者会見で、高津監督は改めて「一言、二言では言い表せないぐらいの大きな存在」と恩師への思いを明かし、「その11日を日本一の監督として迎えられるのはすごく幸せなこと」と続けた。
胴上げでは10度、宙を舞った。監督インタビューでは「ファンの皆さん、選手諸君、球団スタッフの皆さんに心から感謝、感謝、感謝です」と思いを込めた。これは野村氏の「人生の基本となるのは『感謝』である」という人生訓で、指揮官も「野村監督の言葉をちょっとお借りして、述べさせていただきました」と明かした。
下馬評をはね返しての日本一だ。開幕前の評論家予想は最下位ばかり。「何とか見返してやりたい、その予想を裏切りたい」。反骨心を力に変え、2年連続最下位から見事に頂点へと上り詰めた。