社会人野球のエイジェックが４日、栃木市・エイジェックさくらで練習を公開し、最速１５０キロ左腕・林明良投手（２３）はプロ志望を明言した。

　昨季は初出場となった都市対抗野球の初戦・ＮＴＴ西日本戦で先発し、７回無失点と好投。ただ、チームはサヨナラ負けで初白星を逃し、「勝ちきれなかったので、最後まで投げきれる体力を付けてチームとしても初勝利をして僕もそれに大きく貢献できたら」と、さらなるレベルアップを誓う。

　林は小学時代に脱毛症を患い、頭髪は全て抜けた。当時は「人と見た目が大きく違うのが嫌で、隠したりとかしていた」が、中学時代の監督に「『それは全くハンディじゃないよ』と言われてから楽になって。何も思わないというかは恥ずかしがる必要は無いかなって思うようになった」という。今では「同じような病気じゃなくても、何か持っている人が楽しそうにやっているんだなとか、相手が思ってくれればそれは良いかなって思うので、全然隠さず言っています」と自身がプレーする姿で多くの人に勇気を与える。

　社会人２年目となる今季はドラフト解禁。「意識はあります。ＮＰＢに行きたいです」と夢を口にしつつ、まずは２年連続都市対抗出場を目標に「絶対１勝して、できれば優勝を目指したい」。勝負の年に、大輪を咲かせる。