愛媛・松山学院 校名改称後の夏初勝利「勝ち続けることで伝統をつないでいける」

 「高校野球愛媛大会・2回戦、松山学院9-2八幡浜工」(12日、坊っちゃんスタジアム)

 第3シードの松山学院が終盤にたたみかけ7回コールド勝ち。昨年4月に松山城南から学校名が改称されてから、夏の初勝利を手に入れた。

 「夏に勝つ、ということは大変だと、つくづく感じた」。試合後、阿保暢彦監督(49)は大きく息をついた。

 3点をリードした五回の守備、1死一、二塁から9番、1番打者に連続適時打を浴びて1点差まで迫られた。「今までならあそこで逆転されていた」と阿保監督。しかしエース・佐久間柊希投手(2年)が併殺でしのぎ切り、ナインは確かな成長を見せた。

 現在の3年生の多くは1年秋から主力を務める。昨夏の愛媛大会開幕戦では、今治西を相手に打線が沈黙して完封負け。1年間悔しさを抱え続け、夏前には一日1000スイング、選手によっては1500スイング超を振り込み、自分たちを追い込んだ。

 しかしこの日の選手たちは予想以上に「固まっていた」という。主将の照屋心海内野手(3年)は「自分が一番緊張していて、何を言えばいいかもわからなかった」と苦笑いで振り返る。五回終了のグラウンド整備の間に、阿保監督から「この舞台に立ってちっちゃくやっていたら、練習した意味がない、何のためにバットを振ってきたんだ」と、喝を入れられ、選手たちは目を覚ましたという。六回に2点を追加し、七回には1死満塁から照屋が右翼の頭上を越える2点適時打を放ち試合を決めた。

 夏1勝。松山学院として新たな一歩を踏み出した。照屋は「これから勝ち続けることで伝統をつないでいくことができる」と、決意を込める。松山城南時代を含め経験のない甲子園出場を目指し、勝利だけを見据える。

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