昨夏覇者の智弁和歌山が優勝旗を返還 岡西主将「もう一度優勝旗を和歌山に」

 優勝旗を返還する前年度優勝校の智弁和歌山・岡西佑弥主将(撮影・伊藤笙子)
 入場行進する智弁和歌山の主将と副主将(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球選手権・開会式」(6日、甲子園球場)

 昨夏の覇者、智弁和歌山は、49代表の先頭を切って行進した。主将の岡西佑弥内野手(3年)が深紅の優勝旗、副主将の渡部海捕手(3年)が県大会の優勝旗を持ち、胸を張って堂々と歩いた。前日のリハーサルまでは3年ぶりの選手全員による入場行進の予定だったが、感染予防の観点から主将のみで行うことになったため、2人での行進となった。

 優勝旗を返還し、レプリカを受け取った岡西は「自分が先頭で優勝旗を持って歩けたのはすごくうれしかったが、もう一度優勝旗を和歌山に持って帰りたいという気持ちで今はいっぱい」と話した。また「他の選手もたぶん歩きたかったと思う。その気持ちも持って自分が代表としてしっかり歩こうと思った」と振り返った。

 昨夏は、甲子園大会史上初となる原則無観客で開催。学校関係者は内野席で観戦したが、今年は3年ぶりに一般観客を入れた大会となる。「ジョックロック」などブラスバンド応援も人気がある同校。岡西は「全校応援やブラスバント、応援団、いろんな支えがあっての智弁和歌山なのでその思いを背負って野球をしたい」と誓った。

 初戦は8日目第3試合の2回戦。開幕試合の日大三島と国学院栃木の勝者と対戦。2004、05年の駒大苫小牧以来となる夏連覇を目指している。

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