まさかの敗退も「甲子園で終われて嬉しい」京都国際は清々しく散る センバツ辞退乗り越え
「全国高校野球選手権・1回戦、一関学院6-5京都国際」(6日、甲子園球場)
昨夏4強の京都国際が十一回、サヨナラ負け。今春のセンバツを新型コロナウイルスの影響で辞退し、自力で夏の甲子園に出場したが、まさかの初戦敗退となった。
敗れた京都国際ナインはサヨナラ打を浴びた2年生、松岡にこそ涙を流したが、3年生には笑顔もあった。辻井主将は「3年生は最後の夏にかけていた。本当に悔いなくここまで来られたと思います」と充実の表情。春は優勝候補にも挙がりながら出場辞退。「春のセンバツ辞退の時は野球が当たり前にできないと感じた。周りには感謝しかない。甲子園で終われたことは嬉しいこと」と語った。
プロ注目の好左腕、森下瑠大投手(3年)は3回5安打4失点。左肘痛から今夏復帰を果たしたが、初回から一関学院に3点を奪われるなど集中打を浴びた。三回にも1点を失い、46球で交代となった。「ストレートも変化球も浮いていた。相手の叩く意識にハマってしまった」と語ったが、笑顔で後輩の松岡を励ます姿もあった。
小牧監督は「一関学院さんは強くて、自分たちの野球をやらせてもらなかった。今日は完敗です」と振り返りながらも、「夢の舞台なので、しっかり最後まで楽しもうというのが夏のテーマだったので。最後まで子供たちはやってくれた」と、うなずいた。