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京都国際・森下、笑顔でさよなら プロ注目左腕初戦敗退も「本当に楽しかった」

 「全国高校野球選手権・1回戦、一関学院6-5京都国際」(6日、甲子園球場)

 第3試合は一関学院(岩手)が延長十一回サヨナラ勝ちを収め、20年ぶりの甲子園白星を挙げた。敗れた京都国際は、エース・森下瑠大投手(3年)が3回4失点で降板したが、2点を追った九回に同点とするなど意地を見せた。今春のセンバツは新型コロナウイルスの集団感染で出場辞退。昨夏の4強に続く快進撃とはならなかったが、最後まで戦い抜いた。

 最高の舞台に笑みが絶えることはなかった。仲間と共に、何としても帰ってきたかった甲子園。勝利まであと一歩届かなかったが、森下は最後まで諦めずに戦い抜いた。

 「高校野球の一番いい舞台でやらせてもらったのは本当に楽しかった」

 今春のセンバツは、新型コロナウイルスの集団感染で辞退。4強入りした昨夏以来の、聖地のマウンドだった。観客で埋まったスタンド、アルプスから響いた応援の音。球場の雰囲気を全身で感じながら試合に臨んだ。

 ただ、立ち上がりから苦しんだ。初回、先頭を空振り三振に封じたが、1死一、二塁からは同点打、なおも2死一、二塁からは2点適時三塁打を許して勝ち越された。3回5安打4失点で降板。それでも、その後は右翼の守備に入り、延長十回には中前打も放った。

 高校最後の夏。見事に復活を遂げてマウンドに立った。5月に左肘痛を発症。父・雅人さん(46)は「練習試合でもほとんど出ていなかった状況やから、正直あかんやろうなと覚悟はしていた。夢だと言っていたプロも諦めるって言い出した時期もあった」と苦悩の日々を振り返る。京都大会前に投球を再開。準決勝と決勝の登板だけだったが、快投で甲子園に導いた。

 仲間と共に、意地は示せた。終わりは次への始まりでもある。試合後、進路について口を開いた。希望するのは、夢であるプロ入り。「上の世界でやりたいと思っているので、プロ一本で行く」と力を込めた。

 自らを成長させてもらった京都国際での3年間。「プロに行くために入学させていただいた。この経験を生かして、侍ジャパンで投げるということを目標にしています」。森下は真っすぐ前だけを向き、走り続ける。

 ◆森下 瑠大(もりした・りゅうだい)2004年9月19日生まれ。京都府出身。178センチ、75キロ。左投げ左打ち。投手。3歳から野球を始め、昭和小時代は昭和GUTS、南陵中時代は福知山ボーイズでプレー。京都国際では1年秋からベンチ入り。最速143キロ。球種はスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリット、フォーク、ツーシーム。

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