富島の148キロ右腕、日高がプロ志望届提出へ 最初は投手を「やりたがらなかった」

 力投する富島・日高暖己(撮影・伊藤笙子)
 先発し力投する富島・日高暖己(撮影・山口登)
 初戦敗退し、富島ナインは応援団からの声援を背にベンチに戻る(撮影・山口登)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、下関国際5-0富島」(11日、甲子園球場)

 富島が春夏通じて3度目の挑戦で、甲子園初勝利を挙げられなかった。プロ注目の148キロ右腕、富島の日高暖己(あつみ)投手(3年)が、13安打5失点、162球を完投。スライダー、フォークなど精度の高い変化球を駆使して9奪三振と力投したが、打線の援護がなかった。

 初回に先制を許した後は五回まで無失点。しかし、六回に四球から2連続適時打を浴び「(四球で)塁に出して、流れが変わってしまった」と悔やんだ。

 184センチ、77キロの本格派右腕にはプロも注目している。日高自身も今秋のドラフトに向けて「今日は多く課題が見つかったが、(プロ志望届は)出すつもり」と話した。

 浜田登監督(54)は、絶対的エースについて「最初はなかなか投手をやりたがらなかった。内野手として打撃の方が好きだと言って、投手は乗り気じゃなかった」と明かした。中学時代まで野手兼任だったが、「投げさせたらいい球を投げる、肩の強さもあった」と同監督。「投手を面白いと思わなかった」という日高だが、オリックス・山本由伸をお手本にしたテークバックを大きく後ろにとるフォームで制球力と球速を上げ、プロ注目投手まで成長を遂げた。

 「今は(投手の)面白さをドンドン見つけている」と日高。成長過程の剛腕は、「コロナで野球ができない中でも、いろんな形で野球を考えた。学べないことも学べたと思います」と高校野球を振り返った。

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