「日本ハム１－２楽天」（１６日、札幌ドーム）

　ようやく長いトンネルを抜け出した。自身ワーストタイの５連敗を喫していた、楽天・則本昂大投手は７回１失点の好投で、６月２８日のオリックス戦（ほともっと）以来の７勝目を挙げた。

　初回、いきなりら近藤に先制のソロを浴びる。ここ最近の負けパターン同様の立ち上がりだったが、「ソロショットだったんで、何とか踏ん張れば大丈夫」と落ち着いていた。

　その後は味方の好守に助けられながらも、テンポを上げる。１点リードの六回には２死二塁のピンチを招いたが「あの１球は自分の中でもしっかり投げられた球だった」と手応え抜群の１５０キロで古川裕を空振り三振に仕留め、何度も雄たけびを上げた。

　結局７回まで投げ抜き、久しぶりの白星をつかんだ。「ホッとしてます」。開口一番正直な思いを語った右腕。「２カ月間迷惑しかかけていないんで、残り試合で少しでも取り返せるように頑張ります」と力強く締めた。