巨人・菅野は今や6回3失点投手?高代氏「自らを変えていく時期に来ている」

 「DeNA3-1巨人」(16日、横浜スタジアム)

 巨人・菅野智之投手(32)が約1カ月ぶりに登板し、6回を6安打、3失点で敗戦投手となった。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は「制球力が落ちている。そろそろ自らを変えていく時期に来ているかもしれない」と語り、投球スタイル再構築の必要性に言及した。

  ◇  ◇

 ボールそのものは少し戻ってきているように思えた。ただ6回3失点という結果については菅野自身不満だろうし、ベンチも菅野だけに勝ちたかったに違いない。

 そういう意味では物足りなかったし、注文のつく投球内容だったね。

 菅野といえばスライダー。横滑りするキレのいいスライダーとカットボールの担い手というイメージ。DeNA打線もそう捉えていたはずだ。

 ところが、この日はそのスライダーが甘く入り、ことごとく痛打されていた。

 勝ち越し点を許した五回は先頭のソトにカット系のこの球を狙われた。初球。最初から引っ張る気配のないスイングで、外角に浮いたところを右中間席へ運ばれた。

 続く柴田には外角のスライダーをセンターへ弾き返された。

 そして最も甘いところへ投げてしまったのが桑原へのスライダーだ。

 二死二塁。フルカウントからの6球目。その直前に外角の厳しいコースでストライクを取っていただけに、なおさら甘く感じたのではないか。あっさり左越え二塁打を浴びて3点目を失った。

 甘いし、高い。およそ菅野らしくない投球だった。甘めのコースでカウントを稼いで、最後は厳しいコースで打ち取る。それが一流投手であり、かつての菅野もそう。ところが、桑原に対しては正反対だった。

 この試合に限らず、昨今の菅野はスライダー系の球に以前のような迫力が見られなくなった。

 得意球のスライダーは今後も武器として使っていく必要はある。ただ、この決め球をより有効にするには、内角球を多用するなど配球面の工夫も必要だろう。厳しい横の揺さぶりだ。

 今は追い込んでからのツメが甘くなっている。衰えたとまでは言わないが、キレと制球力が落ちているのは否めない。

 これまでのように外角の曲がり球だけで打者を牛耳るのは難しい。そろそろ自らを変えていく時期に来ているのかもしれないね。

 一方のDeNAは少し見方を変えなければいけなくなってきた。

 以前までは荒っぽい野球が目立ち、2位以下の混戦を抜け出すのは厳しいと思っていたが、僅差の試合をものにできるようになり、グイグイ伸びてきた。試合を重ねるごとにチーム力がついてきている証拠。山崎の“復活”も大きい。

 コロナが猛威を振るっている以上、もう順位は読めない。優勝すら分からなくなってきているぐらいだからね。

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