九州学院・村上慶 先制V打 兄・宗隆ほうふつ頼れる4番「調子すごくいい」

 「全国高校野球選手権・3回戦、九州学院4-0国学院栃木」(16日、甲子園球場)

 九州学院は4番・村上慶太内野手(3年)が先制打を放ち、12年ぶりの8強。18日の準々決勝は愛工大名電-仙台育英、高松商-近江、大阪桐蔭-下関国際、聖光学院-九州学院の組み合わせとなった。17日は休養日となる。

 甲子園2試合目で待望の初打点を記録した。初回2死二塁。4番村上慶のバットが快音を奏でた。「先制点を取って、直江を楽にさせてあげようと思った。あれが決勝点になったのでうれしい」。外寄りの直球を逆らわずに中前に運ぶ先制打。一塁上からベンチにガッツポーズを送った。

 打率2割台と苦しんだ熊本大会とは一変して、大舞台で力を発揮している。ヤクルトでプレーする兄・宗隆は甲子園で無安打だったが、弟は初戦で2本の長打を放ち、今度は打点をマーク。「調子はものすごくいい状態。センターから左に打てている」。初戦の後には兄から連絡が入り「ナイスバッチ!次の試合も頑張れ」と激励された。

 チームでは主将の園村とともに「ダブル主将」を務める。グラウンドでは「声をかけてチームを引き締めてくれる」と園村も頼りにするリーダーだ。ところがグラウンド外では「野球では頼りになるけど、日常では頼りない」とエース直江。宿舎では「ずっと一人でいるのが嫌みたいで、よく部屋に呼ばれます」と先輩の素顔を明かした。

 新チーム結成時に掲げた「甲子園8強」を実現した。次に狙うのは初の4強だ。「次の相手も強豪なので、しっかり自分たちの野球をして勝てるように頑張りたい」。村上慶は4番として九州学院の新しい歴史をつくる。

 ◆村上 慶太(むらかみ・けいた)2004年11月11日生まれ、17歳。熊本市出身。190センチ、94キロ。右投げ左打ち。内野手。託麻南小4年から「託麻南小野球部」で軟式野球を始める。長嶺中時代は硬式の「熊本東リトルシニア」で内野手として全国大会に3度出場。九州学院では1年秋からレギュラー。高校通算6本塁打。

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