聖光学院・安田 V弾!打線に火付け“全員主役”体現「目指しているのは日本一」

 「全国高校野球選手権・3回戦、聖光学院8-1敦賀気比」(16日、甲子園球場)

 聖地のダイヤモンドをさっそうと駆け抜けた。聖光学院を6年ぶりの8強に導いたのは、安田淳平外野手(3年)。決勝弾を放ち、何度も手をたたいて喜びを爆発させた。

 勝利は絶対に渡さない。2回戦までの打率は・125。だが、同点の三回1死一塁、115キロの変化球を振り抜いた打球は、浜風を切り裂き、右翼への勝ち越し2ランとなった。救世主となった安田は「最初は信じられなかった。打ててうれしい」と充実の表情だった。

 聖光学院はこれまでに、春夏通算23度出場を果たした。その中で8強は5度経験したが、毎回そこで敗退。目指す4強を手前に涙をのんできた。

 安田の一発で流れを取り返し、打線は14安打と火を噴いた。チームのモットー「全員主役」を体現。準々決勝では初の4強入りを懸けて九州学院と激突する。安田は「意識してないと言うとうそになるけど、本当に目指しているのは日本一」と、夢はその先にある。

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