元ＤｅＮＡヘッドコーチの高木豊氏が３０日、自身のユーチューブ「ＴＡＫＡＧＩ　ＹＵＴＡＫＡ」を更新。出場機会増を求めて契約更改交渉を保留し、他球団への移籍を志願したソフトバンクのリチャードについて語った。

　高木氏は「可能性としたら、そりゃものすごく秘めてる」と素質を高く評価した上で、「ただサードかファーストしかできない。栗原がいる、山川がいる。どうやって出るんだよと。俺の出番がないなら『出してくださいよ』と。光が見えない球団にいても。気持ちは痛いほど分かる」とリチャードの思いを代弁した。

　また「球団の気持ちも分かるのは、ほかに行って活躍されると恥ずかしい」としながらも、「そうなってくると困るから呼び止めているだけで、リチャードなんかはっきり言って飼い殺しだもん。それだったら出してやった方がいい」と持論を述べた。

　高木氏はソフトバンクの選手層の厚さにも触れ、「優秀な選手が多くて抱えきれなくなってる。そりゃ不満も出るよ」と語る一方、「球団の気持ちも分かってあげないと。球団も苦しいと思うよ」と両者の気持ちをおもんぱかっていた。