ヤクルトの補強1号 FAで移籍の前楽天・茂木が入団会見 背番号8 再び同僚の西川へ「これからも頼らせてもらおうかな」
楽天から国内フリーエージェント(FA)権を行使して、ヤクルトに移籍した茂木栄五郎内野手が10日、都内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は8に決まった。
茂木はまず「9年間、楽天イーグルスでプレーできて感謝しています。育てていただいた。来年以降1軍で活躍している姿を見せられたらと思います」とこれまで在籍した楽天の球団、ファンへ感謝。評価したヤクルトへは「感謝しています。来年活躍した姿を見せて優勝に貢献できたら」と結果での恩返しを誓った。
また熟考期間には「結構いろいろな人に話を聞いてもらった」と感謝し、再び同僚になる西川については「報道が出たときくらいに連絡をくれた。いろいろアドバイスをいただいた。これからも頼らせてもらおうかなと思います」と笑みを交えてやりとりを明かした。
早大時代に慣れ親しんだ神宮が、新天地での活躍を後押しする。茂木は「ファンの方との距離が近い。声援も大きい印象がある。その力を結果につなげていきたい」と意気込み。2年契約で、「いただいたチャンスを生かして次につなげていけるように」と厚い内野陣の競争に割っていく覚悟を示した。
2年連続で5位に沈んだチームの補強第1号となった。正二塁手の山田は来季33歳を迎え、村上は来オフにポスティングシステムを利用してメジャーへ挑戦することが確実。内野の全ポジションを守れるユーティリティーさが魅力の茂木は、浮上を目指すチームにとって補強ポイントだった。
茂木は今FAでも移籍1号となり、早大時代に慣れ親しんだ神宮でさらなる花を咲かせていきたい。球団としては14年の成瀬善久、大引啓次以来となる10年ぶりとなるFA補強に成功。3年ぶりの覇権奪回に向かっていく。