巨人 田中将大が入団会見「3勝で終わるつもりはない」背番号は11 年俸1億6000万円+出来高の1年契約

 巨人は25日、東京都内のホテルで、楽天から自由契約になった田中将大投手(36)の入団記者会見を行った。会見場にはテレビカメラ8台、約70人の報道陣が駆けつけ、阿部監督も同席。背番号は11と発表され、年俸1億6000万円プラス出来高払いの1年契約となった。(金額は推定)

 会見では「ジャイアンツと契約させていただきました田中将大です。子どものころからファンだったジャイアンツのユニホームを着ることができるのは、いろいろ残り3勝だというところがフォーカスされますけど、3勝で終わるつもりはありません。勝利に貢献したいと思います。そして自分自身のこれまでの経験を若い選手に伝えていきたいと思います」と語った。

 球団では、菅野智之投手が海外フリーエージェント(FA)権を行使し米大リーグ挑戦を表明。15勝右腕の穴埋めが喫緊の課題で、阿部監督の強い要望があり、通算197勝右腕に白羽の矢を立てた。

 田中将は右肘のクリーニング手術明けだった今季登板は1試合のみ。プロ18年目で初のシーズン未勝利に終わり、推定年俸2億6000万円から大幅な減額提示を受けた。推定で5000万円の提示とみられ「実質、居場所はないんじゃないかと」と自由契約を選択していた。

 そんな中、「やりがいを感じたい。ジャイアンツからお声がけがありうれしかったです」と率直な気持ちを明かし、「一番熱くお声かけして頂いた。迷うことはなかった」と率直な心境も吐露した。坂本とチームメートになることについては「想像もしていなかったですね。一緒のチームで同じユニホームを着てプレーできることはうれしい。昨晩、ご連絡させていただいて『よろしくお願いします。いろいろ教えて下さい』と。『こちらこそよろしく。分からないことがあったら聞いて』と言ってもらいました」と明かした。

 日米通算200勝まで残り3勝。戦力としてだけではなく豊富な経験の還元で、若手投手の多い球団にとって大きなプラス材料になる。

 巨人は中日を自由契約になった球界屈指の守護神・マルティネス、FAではソフトバンクから日本を代表する捕手。甲斐を獲得した。近年では珍しい超大型補強を敢行し、主役になった今オフ。その締めくくりともいえる形で“マー君”の獲得をお披露目した。

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