DeNA・山崎 守護神返り咲く 低酸素トレで心肺機能強化&代謝の向上 岩瀬氏に刺激!名球会250Sへあと「19」
DeNA・山崎康晃投手(32)が21日、神奈川県横浜市内で自主トレを公開した。標高3000メートル相当の酸素濃度の環境下で行う「低酸素トレーニング」を敢行。苦悶(くもん)に顔をゆがめながらも、自らを追い込んだ。
平地の約70%の酸素濃度に調整する機械を用い、そこからチューブでつないだマスクを装着。そのまま腹筋などのサーキットメニューをこなすハードな取り組みだ。ラグビー日本代表なども取り組んでいるといい、心肺機能の強化や代謝の向上がもたらされる。山崎は「シーズン後半の方がよっぽど苦しい。身体的に厳しくなってきたところで自分を追い込める力を発揮できる。このトレーニングは非常に効果的」と話した。
名球会入りの条件となる通算250セーブまであと「19」に迫るが、守護神奪還への思いは募る。「ベイスターズの九回にずっと投げてきて、誰よりも九回の厳しさを知っている」と右腕。現役時代に通算407セーブを挙げた元中日・岩瀬仁紀氏(50)が野球殿堂入りしたことにも触れ「改めて先輩方のそういう姿を見ると、負けていられないなと思う」と抑え返り咲きへ、闘争心に火が付いている。
この日は、今年9度目のブルペン入り。後輩右腕の宮城に「頭を下げて」教えを請い、新たにカーブを習得中。「自分を助ける技術のひとつになる」と引き出しを増やし、投球の幅を広げる。過酷トレの成果で体重も7キロ減量。勝負のプロ11年目のシーズンへ、着々と準備を進めている。