「選抜高校野球・１回戦、二松学舎大付３－２柳ケ浦」（１８日、甲子園球場）

　実に４３年ぶりの春１勝となった。二松学舎大付・市原勝人監督（６０）は、自身がエースとして出場、準優勝を果たした１９８２年以来の勝利に「なかなか甲子園で勝つのは大変だなと思います」と、接戦だったこともあり感慨を込めた。

　当時は「よくああやってスイスイ勝てたもんだと。当時の恩師は大変だったろうと思います」と監督としての勝つ難しさを改めて実感。

　先発の河内、チームリーダーの入山らキーマンがそれぞれ力を発揮しての勝利でもあり「これで気持ちはだいぶん、楽になります」と次戦を見据えた。

　この日の夜にはＯＢのカブス・鈴木誠也の開幕ゲームが控えており、この１勝で「（鈴木がこの試合を）見ていれば少しはプラス（激励）になったかも」と同監督。少し肩の荷が下りたこともあり、自身も「楽しく見させてもらいます。小さい子供が憧れるようなプレーをしてほしいですね」と教え子にエールを贈っていた。